創園時から顧問を務める脳科学者・久保田競先生のご指導と、現場で培った経験をもとに、イクモ独自の「育脳アプローチ」を体系化しました。
人の脳は誕生時に約140億個の神経細胞を持ち、シナプスの約80%が3歳までに形成されるといわれています。
この最も活発な時期に、適切な刺激と体験を重ねることが、その後の学びや人格形成を支えると考えています。
イクモでは、子どもが安心して「探索」や挑戦を楽しめる環境を整え、脳と心の発達をバランスよく育んでいます。
イクモの育脳アプローチ
Ecumo approach イクモの育脳アプローチ
久保田先生の定期研修 座学
勉強会の様子
久保田 競(故)
イクモ保育園 顧問
京都大学名誉教授、医学博士 脳科学者
東京大学医学部、同大学大学院卒業後、京都大学霊長類研究所にて前頭葉の構造と機能を研究し「ワーキングメモリー」を発見。 同大学教授・研究所長を歴任。2011年に瑞宝中綬章を綬章。妻は「脳科学おばあちゃん」として知られる久保田カヨ子先生。
私たちが
大切にしていること
私たちは、一人ひとりの子どもに寄り添い、
あたたかな慈愛をもって接する事を最も大切にしています。
そのうえで、年次・月次・日次の計画に基づき、子どもたちが「楽しい遊び」と感じられる活動をデザインし、育脳アプローチの狙いを日々の生活に取り入れています。
また、安心できる愛着形成を通して、自己肯定感の高い大人へと成長してほしいと願っています。
園での活動に加えて、親子で自然に愛情交換ができるような遊びも多く取り入れています。
年次計画のイメージ
さらに、ご家庭での子育てを支えるために、ペアレンティング*をサポートするスマホサービス「ポケットイクモ」をご用意。
保護者の皆さまがご家庭でも実践できるようなコンテンツやプログラムを提供しています。イクモでの取り組みをご家族みなさんにご理解いただき、保育士とともに子どもの育ちをサポートする、「チーム育児」の指標となれば幸いです。
*ペアレンティング(Parenting)とは? 親が子どもと共に学び、育ち合うことを指します。
Brain growth 脳の成長黄金期
脳の成長は、生まれてから1日も休むことなく、ものすごいスピードで進んでいます。
生後5年間で、成人の脳の約85%が形成されると言われています。
なかでも特に大切なのが 生後3年間。さらに、歩き始めてからの1年〜1年半は「脳が一気に発達する大切な時期」であり、この期間にどのような環境で、どんな体験をするかが、発育の土台になると言っても過言ではありません。
イクモでは、この黄金期を逃さずに、子どもたちの「探索したい」「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、脳と心の発育をサポートしています。
Five key stages 最も重要な時期の5つの発達段階
最も脳のシナプス形成が盛んで母親や周囲の働きかけで大きな違いが出てくる、
産まれた瞬間から2本足で歩き出すまでの時期。
この時期を身体と脳の発達にあわせて5段階に分け、的確なアプローチを行います。
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1
0カ月~1.5カ月
第一段階反射期
外からの刺激に生まれつき備わった反射で応じている時期。働きかけによって反射を反応へと移り変わらせていくことが大切な時期です。
この時期の育児の目標は首がすわるようになることです。 -
2
1.5カ月~3.5カ月
第二段階刺激反応期首すわり期
積極的な探求心が出てきて、単に刺激に反応するだけでなく複数の刺激に協調した行動パターンで反応できるようになる時期です。またこの時期はシナプスを作る働きがさらに盛んになっていきます。
自分で寝返りをうてない赤ちゃんに首や手足が力強く動けるようになるよう働きかけつつ、周りの世界を見せて前頭前野を働かせることがこの時期の目標となります。 -
3
3.5カ月~5.5カ月
第三段階探索期腰すわり期
好奇心がますます高まり、背中やお腹の筋肉がついて寝返りが打てるようになる時期。赤ちゃんが起きているときはできる限り相手をして好奇心にこたえてあげることが大切です。
座っていられるようにすること、手を使わせることがこの時期の目標となります。握るだけでなくつまむこともできるように訓練していきます。 -
4
5.5カ月~8カ月
第四段階つかまり立ち期
自分の身体を移動することはできないものの、身体の位置を変えたり周りにあるものを見つけて手に取れるようになっていく時期です。
ハイハイができるようになり、地上を四つ足で移動できるようになることが目標です。 -
5
歩き始め~
第五段階二足歩行期
歩き始める時期は真の知能が芽生えてくる時期です。歩けるようになったら脳の発達にもっとも効果的な歩くことを毎日繰り返していきます。
Five domains イクモの育脳アプローチの5分野
脳を刺激してシナプス形成を促すために、
「身体」「指先」「五感」「知能」「社会性」の5つの分野に、
脳科学や発達心理学に基づいたメソッドを提供しています。
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身体
身体運動遊びを取り入れることは神経回路の形成を促し、脳の感覚運動領域を刺激します。運動技能や認知機能の発達も促進されます。
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指先
指先は、第二の脳とも言われており、脳の発達には指先のトレーニングが効果的です。指先遊びは手と目の協調性を高め、運動技能や精細運動スキルの向上を促進します。
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五感
五感を通した刺激が脳の発達に繋がります。五感が発達するそれぞれの「時期」に「適切」に子どもが上手に五感を使えるような働きかけが大切です。
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知能
知能を高める遊びを多く取り入れることは、脳の前頭前野、側頭葉、頭頂葉、海馬、小脳の発達を促進し、総合的な認知機能の向上に繋がります。
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社会性
社会性を育む遊びは、他者とのコミュニケーション能力や共感力を養い、感情の理解と表現を促進します。
Brain map 脳地図
赤ちゃんの脳は、前頭前野という“操縦士”と、
それを支える脳全体という“車体”があってこそ力を発揮します。
イクモの育脳アプローチは、この二つをバランス良く育てることで、
子どもたちが自分らしく未来を走り出せる力を養います。
前頭前野
前頭葉の中で、大部分を占めているのが「前頭前野」です。人の前頭前野は他の動物と比べて発達しており、人間らしい高次な機能のほとんどを担っている重要な脳の部位です。創造力を働かせ、考え、決断し、感情をコントロールしたり、大事なことに集中する、などといった働きの全ては前頭前野の働きです。
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前頭葉
考えたり、想像したり、体のバランスや運動機能、そしてコミュニケーションなどの働きをする脳の統合司令を司る部分です。
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頭頂葉
知覚や皮膚感覚など、感覚情報の統合に関わる働きをしています。5〜6歳頃に急速に発達すると考えられています。
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側頭葉
側頭葉は、頭の左右の側面に位置しており、聴覚や記憶、言語、反射神経や運動神経、物事の判断なとを司っています。
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後頭葉
後頭葉は、頭の後ろ側に位置し、視覚からの情報を処理する重要な部分です。ものの色や色彩、形を認識する役割があります。
Approach 適時、適所、的確なイクモの育脳アプローチの例
| 時期 分野 | 反射期 0~1.5カ月 |
刺激反応期 1.5~3カ月 |
探索期 3.5~5.5カ月 |
自我発生期 5.5ヶ月-8ヶ月 |
知性発生期 歩き始め〜 |
|---|---|---|---|---|---|
| 身体 | 肘や膝を軽く曲げる 把握反射を示す |
うつ伏せにする おむつ体操 |
たかいたかい 四つん這い |
寝返り 支え立ち |
独り歩き 階段を這って登る |
| 指先 | 握る(母親の指) 両手を使う |
5本の指で握る 素材、形の違うものに触れる |
おもちゃを掴む 引っ張る・握る |
自分から手を伸ばす 親指と人差し指で摘む ボールを投げる |
紙をちぎる 殴り書き ビーズ紐通し 積み木 |
| 五感 | 左右の追視 授乳 |
追視の幅を広げる 音への反応を促す |
リズムに反応する おもちゃを舐める |
粘土遊び 三原色がわかる |
動くものを追う(注視) 三原色以外の色を認識 砂場遊び |
| 知能 | 視線を合わせる | いないいないばあ 鏡を見せる |
対象物が分かる 形の認識 |
かくれんぼ 隠したおもちゃを探す |
おもちゃの遊び方を理解 数の遊び(1つ2つ) |
| 社会性 | 空腹時に泣く 授乳時などに声掛け |
真似っこ遊び 声を立てて笑うを促す |
話しかけに反応 親と他人を区別する |
自分から声を出す 音声や行動を真似る |
2つ以上の言葉を真似る 手遊び |
Instructor 育脳インストラクター紹介
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みわ先生(保育士)
保育士歴約20年。
児童養護施設や自立支援の現場で、幼児から青年期まで幅広い発達段階にある子どもの育ちを支えてきました。その経験を活かし、子どもの気持ちを最優先にした関わりと、やる気を引き出す育脳アプローチの大切さを広める活動に取り組んでいます。 -
ゆうこ先生(保育士)
保育士歴約25年。
脳科学に基づく「クボタメソッド」をベースとした親子教室での経験を活かし、子どもの才能を楽しく引き出す保育を実践しています。
現在は、マタニティセミナーや育脳体験レッスンの講師としても活動中です。 -
ふじの先生(保育士)
保育士歴約25年。
壁面製作や行事衣装づくりなどの細やかな手仕事が得意で、子どもが主体的に関わる環境づくりを大切にしています。
豊富な経験と穏やかな関わり、そして優しい笑顔で、子どもたちに安心感と成長の機会を届けています。